2011年3月15日(火)を振り返る

3月14日の夜9時頃に避難の決断をし、10時には出発しました。後にこの決断が子供たちの被曝を最小化させる意味で重大な決断であったと確認することとなります。東京都産業労働局データ(採取地:東京都世田谷区深沢) 3月15日 0:00〜24:00(24時間合計) ヨ…

2011年3月14日(月)子供たちは自宅待機としました。放射線測定器を持っていればと悔やんでも仕方がありません。正確な情報が政府からもマスコミからも出てこない以上、安全側をみて避難の判断をするしかありません。午前11時ごろ3号機で激しい爆発が発生し…

2011年3月13日(日)を振り返る

3月13日(日)、私は現在進行形の原発事故による最悪のシナリオを想定していました。 →①原発周辺の放射性物質濃度が上がり、作業員が近付けなくなる→②冷却が不可能となり、1〜3号機の原子炉、1〜5号機使用済み燃料保管プールにおいて、次々にメルトダウンそ…

2011年3月12日(土)を振り返る

テレビに目をやると、画面の片隅に大津波警報を示す赤い輪郭で太平洋側沿岸の全域を縁取られた日本地図、海岸付近からの避難を呼びかけるキャスターの姿、そして初めて聞く緊急地震速報の不気味な警報音がひっきりなしに繰り返されていた。地震や津波の被害…

2011年3月11日(金)を振り返る

3年ぶりの書き込みです。 3年間、日々の出来事に対して発言することを控えてきました。3月11日の東日本大震災および原発事故に関しても語ることを回避しました。3月11日以前は、語ることのむなしさを深く感じていたから、しかし、3月11日後は、むなしさでは…

謹賀新年

「新年明けましておめでとうございます」とはいうものの、昨年後半からの世界的な経済後退は激震となって日本にも極めて厳しい影響を及ぼしています。 『泰平の時にのんびりするのは常識ですが、「治ありて乱を忘れず」というのは、この常識を破ることであり…

P/L と BS

P/LとBS?一体何のことと思われる方もいらっしゃると思いますが、これは、P/L=損益計算書(profit and loss statement) 、BS=貸借対照表(balance sheet)を意味します。経営者にとって、最も重要な計算書です。サブプライムローン問題が表面化してから、…

世界経済崩壊

飽くなき成長のみを追い求める資本の論理が崩壊しかかっています。米国の高度な金融工学(返済不能な低所得者を借金まみれにして、その債権を新しい金融商品と称して世界中に売りまくるというインチキ工学)によって世界中は大混乱です。これまで大儲けをし…

インフレorデフレ

原油価格の上昇が止まりません。11〜20年前 1988〜1998年の10年間は、ほぼ10ドル台/バレル 10年前 1998年12月01日 10.76ドル/バレル 約3年前 2004年09月22日 26.93ドル/バレル 1年半前 2007年01月18日 50.48ドル/バレル 現在 2008年07月03日145.85ドル/バレル…

サイクロンとアースクェイク

久しぶりの書き込みです。5月に入って、大変な被害をもたらす自然災害が発生しました。 今月6日にミャンマーを襲ったサイクロンによる被害状況は現在のところ、死亡者数7万7,740人、行方不明約5万6000人、被災者数250万人。 今月12日中国四川を襲った大地震…

資本の論理と成長神話

アメリカのサブプライムローン問題を震源地とした世界金融パニックが現実のところとなりつつあります。資本の論理に基づけば、経済は成長し続けるしかないのです。しかし、本当に経済は成長し続けることなどできるのでしょうか?答えは「NO」だと私は思って…

日銀総裁人事

日銀総裁の人事で、政府与党と野党がもめています。自民党が提示した総裁候補が財務省出身者であることにより、財政と金融の分離という原則論にそぐわないというのが野党の主たる反対の理由のようです。しかし、日銀総裁に誰が適任であるかは、現在の日本の…

官僚システムが瀕死の状態です

イージス艦事故に纏わる防衛省の対応が狂っています。石破大臣が官僚の行いの言い訳をしていますが限界点に達したようです。 ガソリン税に纏わる国土交通省の対応も狂っています。冬柴大臣の答弁もまた限界点に達しました。建築基準法に纏わる対応に至っては…

イージス艦事故について

千葉県の房総半島沖の海上でイージス艦と漁船が衝突した事故で、海上自衛隊が迷走しています。ミスを隠そうと躍起に見えるのは私だけでしょうか?記者会見をする関係者の歯切れの悪い、いかにも何か隠しているような・・・。映像は全てを映し出しています。…

ワンフレーズの落とし穴

宣伝広告の世界から新規事業の企画書、果ては政治の世界まで、世の中ではあらゆるものをワンフレーズで表現しようと躍起なようです。センテンスではなく更に小さなフレーズという最小単位にまで削ぎ落とされたアピールは、分かり易く伝わりやすいのです。消…

経済指標の不思議

政府が発表する経済指標によると、日本はいざなぎ景気を遥かに超える長期間に渡って好景気を続けていることになっています。バブル崩壊以降、政府が協調する指標は実質成長率ですが、高度成長期に政府が協調していたのは名目成長率です。GDP(国内総生産)に…

中国、そして日本

中国の毒入り餃子が社会問題となっています。毒入り餃子事件がどのような結末になるのかについてはわかりませんが、この問題を契機に中国という国について考える事、そして日本という国について考えること、つまり、問題をこの二つの論点で考える必要がある…

年金問題

年金問題が世の中を騒がせて久しいわけですが、問題が非常に矮小化されているように感じます。本来、少子高齢化が加速度的に進むこれからの日本において、これまで通りの年金システムが維持できるのか、もし、正確に予測した上で維持継続困難であれば、年金…

サイト M&A

企業のM&Aが日常化して数年が経ちますが、最近はインターネット上のサイト(ホームページ)のM&Aが話題になり始めています。数万円から数億を超えるサイトまで出てきているようです。不思議なようですが、これは当然の事かもしれません。一等地に建つ…

自問自答 子育てとは?

以下中日新聞の記事です。過熱する中学受験<上> 表れたひずみ 親も公認塾優先 授業ボイコット 2007年7月10日 中日新聞 首都圏の今年の私立中学受験者が五万八千人(推定)と過去最高となった。「合格」へは厳しい受験競争を戦わねばならない。一方で、その…

今度は薬物混入餃子

中国で生産された加工冷凍食品の餃子を食べて、激しい食中毒に見舞われるという事件が発生しました。この冷凍餃子から、殺虫に使う有機リン系のメタミドホスという薬物が検出されたとのことです。5才の女の子は一時意識不明の重態に陥ったとのことで、食品の…

耐震強度偽装の後は大臣認定偽装

2005年11月の姉歯氏による耐震強度偽装事件は、その後別の構造設計者でも同じような偽装が発覚し、また、偽装ではないにしても耐震強度が不足している建物が多数見つかるなど大きな社会問題となりました。土木・建設業界の現場での手抜き工事は昔から時折報…

地球温暖化とマルクス

「資本論」、言わずと知れたマルクスの著作です。社会・共産主義国家、ソ連・東欧諸国の崩壊によって、マルクスの地位は極めて貶められたというか、最近では参照される事もほとんどなくなってしまったように思います。私は現在45歳、1960年代の左翼思想に基…

杉並区立和田中学校の試み

2003年4月から杉並区立和田中学校校長に就任した藤原和博氏が、公教育の分野で次々と新しい試みを行なっています。藤原氏はリクルート出身で、民間で特筆すべき様々な実績を持つ人物です。そんな人がなぜ、教育、それも公立中学校の校長という仕事を引き受け…

貸し切りバスの悲劇

昨年、大阪府吹田市で、スキー客ら27人が死傷したバス事故で、道路交通法違反(過労運転の下命)と労働基準法違反(長時間労働)の罪に問われていた「あずみ野観光バス」(現ダイヤモンドバス)の社長下総建司被告(40)と妻の判決が25日、大阪地裁であった…

間主観性

間主観性−近代哲学の始祖と言われるデカルトは「我思う、ゆえに我あり Cogito ergo sum コギト・エルゴ・スム」、つまりあらゆる物を疑っていっても、最終的に疑い得ないものとして、思惟主体としての「我」=主観性にたどり着くとして、近代的自我という在…

プライマリーバランス

プライマリーバランス(財政の基礎的収支)の黒字化を2010年代初頭に達成するという目標が小泉内閣の構造改革プログラムの中で設定されました。プライマリーバランスの黒字化とは「歳入≧歳出」という状態にする事です。ここで言う歳入には当然のことながら新…

善悪二元論

最近、あらゆる事象が善か悪かの二元論で語られ、悪の判定が下った場合は、すべてが否定されるという、少々気色の悪い状況に陥っているのではないでしょうか。そもそも善悪の判断はきわめて主観的であり、それが大勢で行われる場合は、かなり情緒的なものと…

かなりの株安

私は経済のプロではないのでプロフェッショナルな物言いはできませんが、感じたことを書いてみます。 22日の東京株式市場、大引けは前日比752円安の12,573円で、この2日間で1,288円下げました。昨年の10月11日には17,458円だったので僅か3ヶ月で約5,000円の…

情報リテラシー

「情報リテラシー」とは、簡単には、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことと言えるでしょう。「様々な情報の中から自分の目的に合った情報を取り出し、その情報を鵜呑みにするのではなく批評的視座を持って読み解き、そこから新たな問題提…